最終章4〜裁き〜

探していた敵をようやく見つけた。
僕とこの子に永久に癒せない傷を与えた敵。
法が裁けないならこの僕が裁く。例え人が人を裁く権利がなくても…人であることを捨てでも。
そう思ってずっと探し続けていた。
ようやく見つけたそれは、
すでに法によって裁かれていた。
やり場のない怒りが、迷走をはじめるのがハッキリと感じられた。
僕はそのとき、彼女の姿を見た気がした。
もう二度と会うことのない、その穏やかな笑顔で彼女は僕にこう言うだろう
『バカな事考えてないで、この子をよろしく。』
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